045【Specialist Column】by長井美有紀 『ビューティーフードに見られるNon-GMOとオーガニックの違いに混同しないために』

「食の安全」については、日本でも海外でも近年よく言われていることです。
それに付随するもので、巷ではいろいろなアピールがされています。


最近の輸入食品で、Non-GMOと書かれているものが出てきましたね。
GMOとは、 genetically modified organism の頭文字から(GMO)となり、日本語では「遺伝子組み換え」(食品)といいます。Non-GMOは「遺伝子組み換えでない」(食品)です。
ここまでは皆さんもご存知でしょうか。

"スーパーフード"と言われるようなビューティーフードには、Non-GMOをアピールの一つとしてあげている場合が多いようですが、
"スーパーフード"先進国であるアメリカで、Non-GMO食品を日頃食べている人でもその本質を理解していないところが多くあることが、ある専門調査でわかりました。
67%の人がGMOとは何かを理解していないというのです。オーガニックと混同する消費者も多いとかーー。
以前のグルテンフリーのお話でも書いたように、消費者がマークやラベルに混同しているのと同じで理解が浸透していないのは日本でもよくあることですよね。


GMOの話をすると長くなるので簡単にお話しすると、(ビューティーフード座談会などでは詳しくお話ししています)
農薬などに関係していることが多く、害虫などあるものだけに効く農薬で、実際の作物には効力を働かないように人工的に作物の遺伝子を操作することを言います。
遺伝子組み換え技術は、先進技術の一つとして捉えられ、農薬以外の用途でももちろん使われていますので、遺伝子組み替え技術自体は否定すべきではありませんが、
一部の遺伝子組み換えの作物では、人体に影響が出るのではないかとも言われていて(実証はされていません)、これにより、遺伝子組み替えを避ける人が出てきたことなどから、または日本では表示義務もあり、どちらかといえば避ける傾向にあるということです。



商品の特長として、Non-GMOはアピールになりますが、なぜか「オーガニック」と混同している消費者が多いことも調査結果としてあがっています。
アメリカでは、厳しい基準のもと、FDAが「Certified organic」として認定したものだけが「オーガニック」と言え、「USDA Organic」認証が与えられるのですが、いろいろなマークがあり混同してしまう傾向にあるんだというのです。
日本でも、当然のごとく、「遺伝子組み換えでない=オーガニック」ということが言えるわけではありませんが、私がかねてから述べてきているオーガニックについてもしかり、ミスリードが健康意識の高い人にも多いのは、まだまだその本質が理解されていないことが一番の原因だと思います。

TPPの施行により、遺伝子組み換えに関連する項目も緩和されていくと予想されていくなかで、
こういった表示やマークは、特長の一つとして今後も表面に出てくると思います。
きちんと表示の意味を理解し、自分にあった食材を選ぶことが一番大切ですね。

また気になることがあったら、レポートしていきます。



出典:Nutraceulicals World -『Consumers Confused About Difference Between Non-GMO & Organic』








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