038【Specialist Column】by長井美有紀 「美容業界におけるイノベーションについての考察」

昨今、イノベーションによる変革が起きています。
おそらく、美容業界では前人未到と思いますが、今回は美容業界におけるイノベーションについて、独自目線による考察をしてみたいと思います。




美容業界でまず考えるイノベーションとは、商品開発におけるイノベーションです。

他業界で "nano" 技術が出てきて、美容業界に入ってきたのは2000年後半ごろでした。
その技術は成分をナノ化して、肌への浸透率を高めるというもの。
美容業界では、当時画期的なことでした。
ローションや美容液などスキンケア商材のみならず、ナノ技術を駆使した美容家電も話題になりました。

以前書いた美容業界におけるビジネスモデル変革も、これが深く関わっています。
いわゆる化学的な開発(イノベーション)のほかに、これは稀に見るイノベーションとなりました。

今後、期待されているのが遺伝子。現状では、医療(再生医療)や健康分野において少しずつ進展が期待されている分野です。
開発上の技術というよりは、化粧品分野においては、遺伝子情報を元にした肌分析やアトピー・敏感肌など肌トラブルの改善へのひとつの指標となるのではないかと予想します。




付加価値のイノベーションとしては、近年私も多く述べてきた「環境」との関わりです。
それよりも前は、「ナチュラル・オーガニック」でした。
「環境」については、このナチュラル・オーガニックの成分を採用した化粧品開発もそうですが、
成分の生成や製造段階においても環境に配慮しているか(「環境配慮型」)、またパッケージや容器の処分・リサイクルなど使用後の消費者への呼びかけなどは、
これまでも化粧品業界では一般的なことになっています。
「環境配慮型」というのも、いわゆる“ナチュラル&オーガニック化粧品”にとどまらず、
従来のコスメにも基準や規格をクリアすれば、十分なアピールポイントと私は考えます。

そのほか、2017年をめどに、国際基準化となる原料調達における環境指標が発行されることになりました。(このサマリーについては、コチラをご参照。)
化粧品の原料調達は、海外原料を用い生成するものも多数あります。その調達において、サステナビリティが保たれているかというのが新しい基準となり、環境志向にはとても響きやすいものとなるでしょう。




イノベーションは、これにとどまりません。
また新しい視点を見つけたら書いていきたいと思っています。





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