047【Specialist Column】by長井美有紀『本当の“オーガニック”について考える』

はじめに、タイトルである「本当の“オーガニック”について考える」というのは、「オーガニックとは?」というような根本的な内容ではありません。

“オーガニックコスメ”と呼ばれるものが、日本でも定着しつつありますね。
これについては、兼ねてよりこちらでも述べてきました。
定着しつつある一方で、マーケット規模を期待して日本に入ってきた様々な“オーガニックコスメ”ブランドが、最近撤退するというニュースをいくつか見かけます。

オーガニックコスメとは、ご存知の通り定義が曖昧。
世界的にも指標が異なったり、そもそも「○○コスメ」という言い方が混乱を呼び起こしていると思います。

2015年のオーガニックコスメ市場規模は、前年度比6.0%増しの1175億円で、2016年も4.6%増の見込みとされていますが、
アメリカやヨーロッパなどオーガニックコスメ先進国での比率は30~40%で、今や新時代に突入しています。

こちらでも以前書いたように、オーガニックとは選ぶ指標のひとつであり、農業や環境に非常に密接している分野です。
先進国(ここではオーガニックの先進国を指します)では、このポイントが消費者にもきちんと根付いています。
これはどういうことでしょうか。
そもそも“オーガニックコスメ”だからということではなく、農業や環境に還元させたいという気持ちから、オーガニックコスメを選ぶということです。
つまり、これは「サステナビリティ」の一つであり、近年様々な企業が「サステナビリティ」という視点を取り入れ、ある意味それが先進企業として言われる取り組みの一つとなっているのです。

海外では、コスメでも食材でも、オーガニックと聞けば、「サステナビリティ」が紐づき、それがアピールポイントとなるのです。
日本ではまだまだここまで発展しておらず、ニッチなものになり続けているのではないでしょうか。



先月、こちらの国際シンポジウムに参加しました。



サステナビリティとは、持続可能な社会という意味ですが、
国内大手の自動車メーカーや飲料メーカー、外資系大手のインテリアメーカーや飲料メーカーなどなど、サステナブルな取り組みを行っています。
このセミナーでは、サステナビリティこそが最先端で、かつこれからに必要な社会貢献の取り組みの一つだという内容でしたが、
美容業界とサステナビリティがどのように関係していくか、個人的に考えるきっかけになったことはいうまでもありません。
サステナビリティな取り組みとは、「3R」はいうまでもなく、原料調達、製造においてどの程度環境に配慮しているか、(CO2を削減しているかどうかなど)も検討されています。

美容業界でも今後はこの取り組みが加速してくると考えられます。
美容業界では、他と違った要素もあり、
同じように3Rはもとより、原料調達や製造過程、化学的な原料の使用やその廃棄まで考えなくてはならず、これからの美容業界では大きな課題になると言えます。
また、皆様のような消費者においては、オーガニックなコスメを選ぶことこそ、サステナビリティへの取り組みの一つになり得ると思います。
そして、これが”本当のオーガニックについて考える”ということではないでしょうか。


今後の日本でも、サステナビリティの視点で、オーガニックなコスメが選ばれることを期待します。




















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