070 【Specialist Column by尾﨑冨美】『新機軸となる商品を生み出す~Natural Products Expo West and Engredea 2018 現地レポート』
今年も New Hope Network社主催による恒例の「ナチュラルプロダクツ・エキスポウェスト ・アンド・イングリーディア2018」へ参加した。 健康、自然、オーガニック業界のトレンドが一同に集結する世界最大規模のメッセは、今年もロスアンゼルス郊外、ディズニーランド近くのアナハイム・コンベンションセンターにて4日間に渡り開催された。今年で38回目を数えるメッセは、昨年を上回る85,000人以上の参加者が集まり、健康第一、自然志向、環境への配慮が工夫されている企業の出展者は約3521社に及んだ。今年は新たに増築されたNorth Hall地下にも展示を広げて、2階の入口から展示ブースを全景できる設計に注目を集めた。我々の生活の一部となる「衣・食・住」をより健康的に求める消費者が世界中で引き続き増加傾向である中、2018年に注目しているトレンドは以下3つに絞られる。 アナハイムコンベンションセンターにて増設されたNorth Hall会場 North Hall内2階より地下の展示会場が見下ろせる。 ①Plant Based (プラントベースト)商品 乳製品や肉食を控える食生活がトレンドといえる昨今、植物由来のプロテインドリンクや乳製品に似せたジュースやミルク、タンパク質を含んだかぼちゃの種から作られたエナジークッキーやフローズンヨーグルトなど、次世代の明敏な消費者からは常に基準以上のプラントベースト商品が求められる。最近ではvegan(ビーガン)のラベルを明記した商品が少ない傾向にある中、食事制限を厳しくするよりも、栄養バランスが整った、持続可能な食生活を教義を支持する方向性が注目される。 ②CBD Oil(カナビスオイル)、ヘンプ商品の普及 2016年11月に嗜好用大麻使用が合法化されたことにより、現在では食品や基礎化粧品に含まれる商品開発が盛んである。アメリがカのヘンプ業界は、2020年までに約18億ドル(日本円で約190億)へ急成長すると推測され、この合法化されてからの2年間も進化を遂げている。「原点回帰」について意識が高い消費者を魅了すると共に、カナビスオイルやヘンプは世界を変えようとしている、今注目の原料である。 ③ 生姜(ジンジャー)とターメリック(ウコン